2013年10月29日火曜日

琉球染織・南風原花織帯

ゑびす講市・特別出品その7

沖縄県南風原町では、明治の頃から花織の技法を母から娘へ伝承した形跡があり、現在も改良されながら織り続けられています。また現地での調査では明治後期に織られた花織りの手拭いを出征する兵士へ贈り、持ち帰ったその手拭いを大正初期に使用していたと伝えられています。その後、大正3年4月に南風原村立女子補修学校が設立され、たくさんの村内婦女子が花織、斜文織などを収得し、その技術は先代から伝わる花織の技術をもって浮織の技法として確立しました。戦後は、生き残った人たちが貧窮生活の中からあらゆる材料をかき集め、再び織物の生産に励みました。南風原花織の伝統的な琉球染織技術が、今でもなお若い人々達に受け継がれていることは言うまでもありません。特徴としては糸を使って花模様を織りだし絣柄を組み合わせております。
染色においては、コチニールの顔料や琉球藍、福木、テカチ染め等の植物染料を用いて花のように美しい図柄で立体感ある沖縄特有の色彩感覚で表現されております。

大城廣四郎織物

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